ご自身で簡単な検査をしてみましょう。
客観的に今のご自身の状態を知ることはとても大切です。
この検査法は、はじめだけでなく、3日とか 1 週間とか日にちを決めて改めて繰り返すことにより、実際に改善へ向かっているのかを客観的に確認することが可能になります。
また、ご自身の主観的な感覚も「ペインスケール」というノートを作って、日記のように書き込んでいくことも大切です。ペインスケールとは、今の自分の症状の程度が10段階のなかでどのあたりにあるのかをチェックする方法です。
「10」が一番辛い状態を表します。
1番症状が重かったときを思い出して、その時と今を比べて、今はこれぐらいかなと見当をつけて丸で囲みます。もちろん、今が一番辛い状態であれば、まよわず「10」を丸で囲みます。痛みシビレが完全になくなれば「0」となります。
ペインスケール
月/日 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
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検査はぜったいに、反動をつけたり無理をしないでください。恐怖心があまりにも強い時は、「ペインスケール」だけ書き込んで、そのほかの検査を省略してもかまいませんが、体が少し慣れてきたら必ず行うようにして、常に自分の状態を把握しておくことがとても大切です。
まずは、頚椎症・頚椎椎間板ヘルニアによる痛みシビレ以外に「腰痛」を感じることが多いか?
または、ぎっくり腰を何回も経験しているか?
または、 捻ってみて腰が痛いと感じるか」「体を前後や横に倒したり、を調べるのも一つの方法です。
カイロプラクティックにおいて、頚椎と腰椎は「兄弟椎」といわれお互いに影響を与えあっています。そして、骨盤は背骨の土台といえます。頚椎の調整のためには腰椎や骨盤の調整が必須となります。
⇒明らかに腰痛で悩んでいるとか、常に腰の問題もかかえている場合、腰の改善エクササイズを行うことが必要となります。これは、 腰痛を取り去るというよりも、骨盤〜腰部のバランスを調えることを目
的とすべきです。
@頚椎コンプレッション検査
両手で頭をてっぺんから下方へじわっと圧迫して、そのまま10秒程度維持します。
・これで肩甲骨〜腕のシビレ痛みがかなり増悪する場合 → 炎症があるか神経圧迫のレベルが高い
・肩甲骨〜腕のシビレ痛みが増強する場合 → 神経圧迫の割合が高い
・または単純に首が痛いか?
椎間関節の変位(ゆがみ)、骨の変形の割合が高い
・それとも、痛みシビレがでないか?
神経圧迫の割合が低い
腕を組み、頭のてっぺんから下方へじわっとおさえる。
A頭を後ろに倒せるか? 頚椎後屈テスト
また、倒した時に肩甲骨〜腕のシビレが増強するか?
* 安全に行なうため、なるべく、背もたれのある椅子に腰掛けて行いましょう。
⇒ 倒せる場合は比較的早い改善が期待できるパターンといえます。
⇒ 倒したときに肩甲骨〜腕の痛みシビレが増強する場合、神経圧迫の割合が高い
⇒ 倒したときに肩甲骨の内側とか首そのものだけに単独で痛みや違和感がでる場合、椎間関節の変位(ゆがみ)や、首の筋肉の強いコリである可能性が高い。ゆっくりと、首を後ろに倒す
B首をゆっくりとまわしてみる。 頚椎回旋テスト
無理はしないでください。痛みやいやな感じはあるか?
両手を挙げて同じことをやってみる。痛みやいやな感じが軽減すれば、肩甲挙筋が悪い。
ゆっくりと首をまわす
C姿勢のチェック
・家族などに頼んでみてもらう。
デジカメで撮影してもらってもいいです
立ち姿勢
横から・・・ 前方頭位 前方肩位 スウェイバック
体幹の揺れのチェック
後ろから・・ 首の左右への傾き 肩の位置の左右差 骨盤の位置 脚の形(O脚とかX脚など)
*前方頭位・・首の前に付いている筋肉が弱いです。
首の根元がねこぜになっています。
*前方肩位・・大胸筋が縮んで、かつ弱くなっています。 肩関節に問題を生じやすいです。
*スウェイバック・・腰を反らしてしまいがちです。 腰痛になりやすいです。
腰椎の椎間関節というところに負担がかかってしまいます。
*胴体の揺れのチェックについて ・・・
揺れが多い人で
・前後の揺れが多い人は
・・・上半身と下半身の前後についている筋肉のバランスが悪いです。
・左右の揺れが多い人は
・・・骨盤の関節である仙腸関節が弱っている可能性が高いです。
・不規則に揺れる人は
・・・骨盤と腰椎が捻れていたり、椎間板に負担がかかっていることが多いです。
座り姿勢
横から・・・まずは、前方頭位 前方肩位、腰椎後彎の確認
動きの検査・・頭を可能なかぎり前へ突き出す姿勢と、可能なかぎり顎を引いて腰もそらす姿勢を数回繰り返して、どういう姿勢が楽でどういう姿勢が楽(マシ)かを確認する。
Dペインスケールの活用
どのように症状が変化していくかを客観的に把握する必要がありま
す。今の苦しみを10段階で評価して、その変化も評価する必要があ
ります。
この小冊子の47ページで具体的に紹介したペインスケールの表
を、市販のメモ帳やノートなどに書き込んでおいて、毎日もしくは2
〜3日おきに記入していくことをお勧めします。