漢方薬、薬膳との関係
東洋医学においては漢方薬治療と針灸治療、および推拿(すいな=中国整体)による治療がメインとなります。体質にあった漢方薬を服用することにより、痛みシビレの改善を得られることがあります。しかし、効果があらわれるまでに、2〜3ヶ月はかかることが多いので、じっくりと焦らずに取り組む必要があります。特に、冷え症のかたや、血流の悪い方にはお勧めです。また、漢方治療では「気」「血」 「水」の働きを整えることにより、心身ともに全身的な自然治癒力・免疫力・生命力を高めることが期待されます。
漢方薬は現在、中国で研究されている中医漢方と、日本においての江戸時代から受け継がれてきた和漢方に分かれます。和漢方であれば、漢方専門医の治療を受けることにより健康保険が適応されます。この専門的知識を得た医師が増えてきている現状はうれしいことです。また、現在では、かなり研究・分析が進んできましたので、安心して治療を受けることができます。
しかし、その反面、漢方の専門的知識がないのにもかかわらず漢方処方をする医師も増えてきています。この場合、どれだけ個別の体質を把握して処方してくれるか分かりません。よって、このような医師はあまりおすすめできません。
中医薬の場合は専門の医院か薬局で購入することになります。その場合、健康保険は使えませんので、月の薬代が2〜3万円になることもざらです。そのかわり、症状改善が劇的に得られることも多いといえます。日本人の体に中医薬が合うのかは未知の部分もありますが、一度試してみる価値はあると思います。
ところで、漢方薬の良いところは、体質改善を最重要視することといえます。全身をトータルに診て、個別に必要な漢方薬剤を処方してもらえるところが魅力といえます。